『長・崎・歌・百・景』
☆参加資格について 個人、グループ、年令、性別、経験の有無等は一切問いません。この『歌・百・景』の主旨に賛同していただける方はどなたでも大歓迎!です。オーディションは、個々に行います。ただ歌い手を募集し、公開オーディション等で何人かを採用すると言うことは致しません。どこかで線を引くことで「あなたはダメ!」と言う結果にはしたくないからです。個々の可能性を認めながら、レッスンによってレコーディングに臨めるように取り組んで行きます。各地域のグループ、学校等についてはオーディションと言うことではなく話し合いによって決定致します。 ☆参加費用について 一定の金額を提示して欲しい!との声も有りますが、基本的にこの取り組みは「あるひとつの企画」と言うより「音楽文化の在り方を問いながら進めて行こうとする新しい形の文化運動」と考えて居ります。ただ提示された金額を満たせば自分の歌声がCDに収録されると言う考え方は歓迎致しません。逆に考えると、どんなに歌が好きでも、また得意な方でも、参加費用が壁になり参加出来ないと言うことになってしまいます。参加者個々の違いや条件の違い等充分に認めながら進めて行きたいと思います。 ☆制作費用について CDアルバムの普及によってのみ捻出致します。「自分たちの手作りの音楽を自分たちの手によって広げる」ことで、次の「集」の制作が実現して行くと言うことになります。アルバムの裏表紙の「制作協力者」は、一口2万円で、CD10枚の予約をいただいた方たちです。この『歌・百・景』の主旨に賛同して下さる方たちの存在には大いに感謝です。継続的な『歌・百・景』ファンが多くなることを目指しつつ、スポンサーになっていただく個人、企業の出現にも大いに期待したいものです。 ☆四本の柱 『長・崎・歌・百・景』には、基本的に四本の柱を置きます。
☆レッスンについて 基本的には個人レッスンは寺井一通音楽事務所の音楽室にて行います。一般の歌唱教室ではなく、レコーディングのためのものです。郡部や離島、コーラスレッスンの場合は、寺井が出掛けてのレッスンになります。回数はレコーディングまでの期間や進行状況によって異なりますが、最低月に一回は行いたいと思います。その費用やレッスン料等についてはそれぞれ話し合って決めて行きたいと思います。 |
『長・崎・歌・百・景』第一集(全14曲収録) | |
2001年6月発表。長崎市をテーマにした歌が殆どでした。最初の取り組みと言うことで、活動範囲が狭かったのも仕方がなかったような気がしています。参加者の年令は25歳から87歳と言う幅広いものになりました。 |
【楽曲と歌びとたち】 ♪夕暮れ(歌/ボン・カマヨ) ♪十善寺界隈(歌/本村美代子) ♪丸山屏風絵(歌/宮本希利奈) ♪長崎・恋の子守歌(歌/道端一江) ♪祖母の記憶・稲佐山(歌/たぶちむつみ) ♪私自身のために(歌/李宗賢) ♪おもいで椿(歌/中山慎一郎) ♪故郷懐かし唄まくら(歌/松尾むめの) ♪ふるさとのうた(歌/宮崎つさえ) ♪夢は今でも(歌/女声コーラス「ハッピートーク」) ♪長崎風景(歌/弥永加代) ♪あの日歌った恋の歌よ(歌/五島香織) ♪住吉・市場通り(歌/寺井一通) |
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『長・崎・歌・百・景』第二集(全12曲収録) |
2002年4月発表。第一集の経験から多くを学び、長崎県内での取り組みであることを認識いただける作品になったようです。県外の方たちに、各地域のご理解をいただくために「ナレーション」も入れました。四本の柱に添うような内容に仕上がりました。 |
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♪故郷〜人は生きる〜(歌/寺井一通) ♪生きていたんだね〜校庭のいちょうの木に寄せて〜 (歌/大野木場小学校全校児童) ♪わたしのふるさと(歌/マリンハーモニー小浜〈南高来郡小浜町〉 ♪長崎散歩(歌/宮崎つさえ) ♪ふるさと〜宇久島〜(歌/北松浦郡宇久島の子どもたち) ♪宇久島旅情(歌/「宇久島旅情」をうたう会〈北松浦郡宇久町〉 ♪小値賀恋唄(歌/山崎和子〈北松浦郡小値賀町〉 ♪長崎哀歌〜ながさきえれじい〜(歌/吉田真佐子) ♪夕映えの海(歌/永田早苗) ♪もう一度だけさようなら(歌/野澤彩子) ♪春(歌/坂本真砂、垣内慶子) ♪メッセージ(歌/寺井一通とナガサキの仲間たち) |
『長・崎・歌・百・景』第三集(全14曲収録) |
2003年4月発表。第二集に引き続き、離島や郡部の人たちとも大いに心を通わせながらの取り組みになりました。特筆すべきは、炭坑閉山から間もない「外海町池島」の人たちと、その現実を直視しながらの「歌作り」が出来たことのように思えます。 |
『長・崎・歌・百・景』第四集(全10曲収録) |
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【楽曲と歌びとたち】 |
製作プロデューサー寺井一通より 『長・崎・歌・百・景』には、何の規約も制約も有りません。ただ自由に音楽を楽しみながら、自分たちの文化を自分たちの手によって創り上げて行こうとするものなのです。そのお手伝いを「寺井音楽」によって行いたいと言うものなのです。ただそこには、「いのち」や「自然」を大切に思う心や、「平和」を守り抜く意志や同じ時代に生きる人たちへの温かい思い等・・・差別や競争など全くなくしてゆくと言う大前提に立ったところでの「音楽文化の創造」をしたいと言う、制作事務局の強い希望が底辺にあり、またその様な楽曲の創作にも励みたいと意を強くしているところです。 「・・・であってはならない。」「これは駄目!」と言うことではなく「アーでもない!コーでもない!」と意見を交わしながら「こんなでありたいよね!」「こんなだったら素敵だね!」と、みんなで創意工夫しながらの取り組みは、一枚のCDアルバムの制作と言うひとつの目標に向かいつつも、そのプロセスが参加される方たちにとって充実した素晴らしい期間になって行くのではないだろうかとも考えています。 「第一集」「第二集」「第三集」の制作を通して感じたことは、「やっぱり人間って素晴らしい!」の一言です。最初は疑心暗鬼の状態だった人が、徐々に目が輝き始め、自分を語り始め、歌声に思いが込められ、ともに在ることを、また歌うことを歓び合う・・・そんなことが自分たちの暮らす町で、学校で実現出来るのです。主体的に動くことによって、「文化」って、受け止めるだけのものではなく、自分の方から発信出来るものでもあることを確認しつつ、それを日常的なものにして行きたいと強く願っています。「それが出来る!」と言う確信みたいなものも事務局の中に生まれています。そう言う意味では『歌・百・景』は、街作りや地域作りの文化面でのお手伝いが出来ると考えています。でも残念ながら数多くの地域で何年も、ともに取り組むと言う訳には参りません。その地域の人たちが主体的に動く中で、自らの文化を創造して行く、そのきっかけ作りになれば最高だと考えています。 私の歌、私たちの歌を作って行きましょう! 私に、私たちにつながる人たちに、私の、私たちの声を届けて行きましょう。 自らの思いや暮らしとかけ離れた「歌」(根無し草音楽と呼んでいます)ではなく、その中には、今を生きている歓び、苦しみ、悲しみ等が存分に存在し、人間って生きるに値するものであること、そしてあしたも生きていこうと言う思いが湧いて来るような、そんな音楽を、今生きている場所で、今関わっている人たちとともに創り上げて行きましょう。 『歌・百・景』は終わりのない旅・・・ そんな旅の途中であなたとのすてきな出会いがありますように・・・ 季刊『長・崎・歌・百・景』新聞も第三号まで発行しています! 多くの方たちにお届けしたいと願っています。 |